- ShopeeとLazadaの違いや出店条件・費用比較
- 初心者向け・法人向けにおすすめの選び方
- 東南アジアECで稼ぐための最適な戦略と準備
東南アジアの越境EC市場に進出したい日本人セラーにとって、最大の悩みは「ShopeeとLazada、どっちがいいの?」という問題。
Amazonや楽天が中心の日本と違い、東南アジアではShopeeとLazadaが圧倒的なシェアを誇っています。
この記事では、両者の仕組みや出店条件、サポート体制、手数料、そしてどんな人にどちらが向いているのかを比較し、あなたが利益を出しやすいプラットフォームを見つけるための判断材料を提供します。
ShopeeとLazadaの基本概要と市場シェア
東南アジアのEC市場で圧倒的な存在感を放っているのが、Shopee(ショッピー)とLazada(ラザダ)の2大プラットフォームです。
Amazonや楽天が強い日本とは異なり、東南アジアではこれらが主流であり、越境ECを始めるなら避けては通れない存在です。
ここでは、両者の市場シェアや対応国など、基本情報を比較していきましょう。
月間ユーザー数から見るシェアの差
Statistaのデータによると、シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシアの主要4カ国すべてにおいて、Shopeeの月間訪問者数がLazadaを上回っています。
国 | Shopee | Lazada |
シンガポール | 14.1M | 8.57M |
マレーシア | 47.3M | 14.7M |
タイ | 57.2M | 38.5M |
インドネシア | 127.4M | 36.2M |
この数字からも分かる通り、Shopeeの集客力は非常に高く、特に個人ユーザー向けとして圧倒的です。
展開国と対応言語の違い
Shopeeは東南アジア5カ国+台湾+中南米にまで展開を広げており、越境EC対応地域も豊富です。
一方、Lazadaはシンガポール・マレーシア・フィリピン・タイ・インドネシア・ベトナムの6カ国で展開し、アリババグループの傘下という強力な物流ネットワークを持ちます。
- Shopee:柔軟な国ごとの展開+個人出店向け
- Lazada:法人向けの一括越境EC体制が強み
まずは出店したい国を明確にしたうえで、どちらのプラットフォームが適しているかを見極めることが大切です。
出店のしやすさで選ぶなら?個人OKなのはどっち?
東南アジアEC市場に参入したいと考える日本人セラーにとって、出店のハードルは非常に重要な判断材料です。
とくに個人事業主や副業レベルで始めたい方にとっては、審査の内容や出店形態が柔軟であるかがカギになります。
ここでは、ShopeeとLazadaの出店要件や審査基準を比較します。
Shopeeは個人出店・中古販売が可能
Shopeeは個人でも出店可能であり、本人確認書類と銀行口座があればすぐにアカウントを開設できます。
そのため、副業やスモールスタートをしたい日本人にとって非常に始めやすいプラットフォームです。
- ✅ 個人事業主や主婦、副業にも対応
- ✅ 中古品やオリジナル雑貨などの販売もOK
- ✅ 日本からの越境出店は「Shopee Japan」経由で簡単
特に越境EC初心者が第一歩を踏み出す場として、Shopeeは非常に優秀な選択肢です。
Lazadaは法人限定・審査厳しめ
Lazadaでの出店には法人登録(会社の登記情報)が必須です。
また、販売する商品のジャンルや在庫状況についても詳細な審査が行われるため、一定の経験や準備が求められます。
- ❌ 個人出店は不可
- ✅ 本格的な物流体制と事業拡大を考えるなら◎
- ✅ ブランド販売や越境一括管理をしたい法人向け
そのため、本格的に東南アジア市場でビジネス展開を考えている法人には最適ですが、初心者がいきなり始めるには少々ハードルが高めです。
手数料とコスト比較|低リスクで始めたいなら?
ECプラットフォームを選ぶうえで重要な要素の一つが手数料や初期コストです。
固定費が高ければ始めにくく、利益も圧迫されます。逆に、低リスクでスタートできれば、未経験でも挑戦しやすくなります。
ここでは、ShopeeとLazadaのコスト構造を比較し、“稼ぎやすい”仕組みがどちらにあるのかを見ていきましょう。
Shopeeの手数料は商品が売れたときのみ
Shopeeは初期費用・月額利用料が基本無料です。
手数料は商品が売れたときにのみ発生する「販売手数料(6〜8%程度)」が基本となっており、在庫を持たずに出品できるため、無在庫販売や小ロット販売との相性も抜群です。
さらに:
- ✅ 売れるまで費用がかからない
- ✅ 無在庫出品OK(公式物流を活用すればトラブル回避も可能)
- ✅ プロモーション広告も低コストで出稿可能
副業感覚で始めたい方には理想的な料金体系といえるでしょう。
Lazadaは在庫先出し型、法人向けの本格派
Lazadaでは「販売前に商品を現地倉庫に預ける」形式が基本です。
そのため、倉庫への送料・保管料・返品コストなど、初期投資や管理コストがかかります。
- ✅ 法人向けの一括越境物流(Fulfillment by Lazada)を提供
- ❌ 在庫リスクやコストを考慮する必要あり
- ✅ 売れ筋商品を安定して大量出荷できるなら強みを発揮
つまり、本格的な事業運営を前提にしている企業に向いた設計といえるでしょう。
物流サービスとサポート体制の違い
東南アジアECで稼ぐためには、物流の仕組みを理解しておくことが重要です。
配送トラブルや遅延があれば、信頼を失うだけでなく、販売停止やアカウント評価の低下にもつながるからです。
ここでは、ShopeeとLazada、それぞれの物流支援体制とサポート内容を比較してみましょう。
Shopee:売れてから発送の柔軟システム
Shopeeの強みは、無在庫や個人出荷にも対応する柔軟さです。
商品が売れてから日本から発送すればOKで、Shopeeが提供する「Shopee国際配送(SLS)」を利用すれば、煩雑な手続きも軽減されます。
- ✅ 個人セラーでもSLS利用が可能
- ✅ 販売後に発送→リスク最小化
- ✅ 国内倉庫不要で、在庫コストもゼロに近い
加えて、日本語サポートも充実しており、Shopee Japanを経由することで、出店・物流・決済まですべて日本語でやりとりできます。
Lazada:専用倉庫預け型&越境一括展開が魅力
Lazadaでは、商品を東南アジアのFulfillment倉庫にまとめて納品する形が基本です。
その後は、Lazadaが各国での注文処理や配送を一括管理してくれるため、大規模なビジネスを展開する法人には非常に効率的です。
- ✅ アリババ傘下による高精度な物流網
- ✅ 複数国への同時展開(越境マルチチャネル)に強い
- ❌ 納品前に在庫を用意する必要があるため、個人にはやや不向き
日本語サポートはShopeeに比べやや弱い印象ですが、法人向けのエージェントや代行業者を通じて対応が可能です。
どちらを選ぶべき?目的別おすすめタイプ
「ShopeeとLazada、結局どちらが自分に合っているのか?」というのは、多くの方が抱える疑問です。
両者には明確な違いがあり、目的・販売スタイル・事業規模によって選ぶべきプラットフォームも変わります。
ここでは、タイプ別におすすめの選択肢を整理してみましょう。
初心者・副業・中古品販売 → Shopee
次のような方にはShopeeがおすすめです:
- ✅ EC初心者、これから副業を始めたい人
- ✅ 中古品・低価格商品・小ロットの出品を検討している人
- ✅ 手数料を抑えつつ、気軽に越境販売をしたい人
- ✅ 日本語サポートや出品代行などを利用したい人
無在庫や少額スタートが許容されている点が、個人ユーザーにとって大きな魅力です。
法人・本格的な東南アジア進出 → Lazada
以下のような本格派にはLazadaがおすすめです:
- ✅ 法人企業として越境ECに参入したい
- ✅ 大量在庫を保有し、安定した供給ができる
- ✅ 東南アジア全域への同時展開を考えている
- ✅ アリババの物流網と倉庫管理を活用したい
Lazadaは構造的にAmazon FBAに近く、ビジネスとして拡大しやすい体制が整っています。
東南アジア市場で成功するためには、自分のビジネススタイルに合ったECプラットフォームを選ぶことが最も重要です。
ShopeeとLazadaはどちらも優れた仕組みを持っていますが、その特性や強みはまったく異なります。
Shopee | Lazada |
個人・副業OK、低コストで始められる | 法人向け、大規模な越境ECに対応 |
売れてから発送OK、無在庫も可 | 事前在庫納品が必要、倉庫管理型 |
東南アジア+台湾・中南米にも展開 | アリババグループの物流網を活用 |
日本語サポートあり、初心者向け | 拡張性が高く、本格派ビジネスに最適 |
「リスクを抑えて試したい人」はShopeeから、「資金や体制が整っていて一気に展開したい法人」はLazadaがベストです。
まずは自分の現状と目的を明確にし、合ったプラットフォームから一歩を踏み出してみましょう!
- Shopeeは個人・副業向けで低コストが魅力
- Lazadaは法人向けで一括展開に強い
- 物流・手数料・サポート体制にも違いあり
- 目的別に最適なプラットフォームを選ぶことが成功のカギ
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